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技術コラム
2026/8/31(月)
車載案件対応 ― PPAPをワンストップでサポートします
設計記録・工程FMEA・コントロールプランからPSWまで。自動車業界の厳しい品質要件に対応した体制を整えています
自動車業界に部品を納入するためには、一般的な工業部品とは異なる高いハードルをクリアする必要があります。その中核をなすのが「PPAP(Production Part Approval Process:量産部品承認プロセス)」です。PPAPとは、量産に使用する部品・材料・工程が顧客の設計要求を満たしていることを証明し、顧客から正式な量産承認を得るための標準的な手続きです。
PPAPの承認なしに車載部品の量産を開始することはできません。設計記録・材料試験結果・工程FMEA・コントロールプラン・寸法測定結果・環境調査書類(REACH/RoHS/IMDSなど)・PSW(部品提出保証書)など、多岐にわたる書類の整備が求められます。
五輪パッキングでは、こうした車載品質要件に対応した体制を整えており、打ち抜き加工品・粘着製品を中心とした車載案件のPPAP対応をワンストップでサポートしています。

車載品が一般部品と異なる点
車載部品に求められる品質管理の水準は、民生品・一般産業品とは大きく異なります。以下の比較で主な違いを確認できます。
| 比較項目 | 民生品・一般産業品 | 車載品(自動車業界) |
|---|---|---|
| 品質基準 | 製品規格・社内標準に準拠 | IATF 16949・APQP・PPAPなど業界標準への準拠が必須 |
| 書類要件 | 納品書・試験成績書など最小限 | 設計記録・PFMEA・コントロールプラン・PSW等の整備が必要 |
| トレーサビリティ | ロット単位での管理が一般的 | 製造条件・材料ロット・検査結果の完全な追跡が求められる |
| 環境規制 | RoHS対応が中心 | REACH・RoHS・IMDS・JAMAシートなど複数規制への同時対応 |
| 量産移行 | 試作確認後に量産へ移行 | PPAPによる顧客承認を得てから量産移行(未承認での量産は不可) |
| 変更管理 | 社内承認で仕様変更可 | 顧客への変更通知・再承認が必要(エンジニアリングチェンジ) |
PPAPで求められる主な提出書類と五輪パッキングの対応
| 提出書類 | 内容 | 五輪パッキングの対応 |
|---|---|---|
| 設計記録・図面 | 製品仕様・寸法・公差を定義した図面・仕様書 | 対応 |
| 材料試験結果 | 素材の物性・化学成分の試験データ | 対応(メーカー証明書取得) |
| 工程フロー図 | 製造工程の全体フローを図示した書類 | 対応 |
| 工程FMEA(PFMEA) | 各工程の潜在的不具合モードとその影響・対策を分析 | 対応 |
| コントロールプラン | 工程ごとの管理項目・測定方法・頻度を規定した計画書 | 対応 |
| ゲージ(測定器)校正記録 | 使用する測定器の校正履歴・精度保証 | 対応 |
| 寸法測定結果 | 全寸法・公差の実測値記録(全数または抜取) | 対応 |
| 外観承認書 | 外観・色調・表面状態の確認記録 | 対応 |
| 初回量産品サンプル(ISIR) | 実際の量産条件で製造したサンプル品の提出 | 対応 |
| 環境調査書類 | REACH/RoHS/IMDS/ChemSHERPA等の化学物質規制対応書類 | 対応(専任担当者が作成) |
| PSW(部品提出保証書) | 全書類の整備を証明し顧客へ量産承認を申請する最終文書 | 対応(作成・提出サポート) |
※提出するレベル(Level 1〜5)は顧客の要求により異なります。五輪パッキングでは顧客指定のレベルに応じて書類を整備します。
なぜ五輪パッキングに任せられるのか
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打ち抜き加工の専門知識と工程管理の組み合わせ
アクリルフォームテープ・絶縁シート・クッション材・防水テープなど、自動車に使用される粘着・機能性材料の打ち抜き加工を多数手がけてきた実績があります。材料特性を熟知した上での工程FMEA作成・コントロールプランの策定が可能です。
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環境調査書類の専任対応(IMDS・ChemSHERPA・RoHS等)
車載案件では環境規制対応書類の整備も必須です。REACH・RoHS・IMDS(国際材料データシステム)・JAMAシート・ChemSHERPAなど、自動車業界特有の複数規制への対応を専任担当者がワンストップで行います(技術コラム#04参照)。
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300社超の材料ネットワークによる材料証明の迅速収集
PPAPでは材料試験結果・材料規格証明書(ミルシート)の提出が求められます。300社超の材料メーカーとの連携により、必要な材料証明書を短期間で収集できます。材料情報の収集遅れによるPPAPスケジュール遅延を防ぎます。
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初回量産品サンプル(ISIR)の早期提供
PPAPでは実際の量産条件(量産金型・量産工程・量産材料)で製造した初回サンプルの提出が求められます。五輪パッキングでは量産に使用する金型・工程・材料を確定したうえでISIRサンプルを製造し、所定の検査記録とともに提出します。APQP段階から参画することでサンプル提出のスケジュールを前倒しし、PPAP承認〜量産開始までのリードタイム短縮に貢献します。
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APQP(先行製品品質計画)段階からの参画
PPAPは量産直前の手続きですが、その前段階のAPQP(Advanced Product Quality Planning)から参画することで、設計段階での加工限界の共有・材料選定のアドバイス・工程設計の最適化が可能です。手戻りの少ない開発・量産移行を支援します。
PPAP Level 1〜5に対応。顧客指定の提出レベルに応じた書類一式を整備・提出します。
設計記録・工程FMEA・コントロールプラン・寸法測定結果・PSWまで、車載に必要な書類をワンストップで対応。
REACH・RoHS・IMDS・JAMAシート・ChemSHERPAなど環境規制書類も専任担当者が一括対応。
APQP段階からの参画も可能。材料選定・加工限界の共有・工程設計最適化で手戻りを未然に防ぎます。
初回量産品サンプル(ISIR)は量産条件(量産金型・工程・材料)での製造品を所定の検査記録とともに提出。APQP段階からの参画でスケジュールを前倒しします。
こんなときにご相談ください
- 車載部品の新規受注に向けてPPAP対応が必要だが、何から始めればよいかわからない
- 打ち抜き加工品・粘着テープ部品のPPAP書類整備を委託できる加工会社を探している
- IMDS登録・ChemSHERPA作成など環境調査書類の対応が自社で追いつかない
- APQP段階から加工側の知見を取り入れ、量産移行をスムーズに進めたい
- 材料変更・工程変更に伴うエンジニアリングチェンジの再PPAP対応が必要
- 車載品の品質管理体制・トレーサビリティ要件を満たせるサプライヤーを探している
PPAPはもともと米国の自動車業界団体AIAGとVDA(ドイツ自動車工業会)が共同策定したもので、現在はIATF(International Automotive Task Force)が管理するIATF 16949規格と連動した標準手続きです。サプライヤーは「PSW(Part Submission Warrant:部品提出保証書)」と呼ばれる書類に署名することで、全ての品質要件を満たした状態で量産品を供給できることを顧客に保証します。PSWへの署名はサプライヤーの重大な品質責任の宣言であり、その後に品質問題が発生した場合には責任を問われることになります。
