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技術コラム

2026/6/9(火)

アクリルフォームテープの打ち抜き加工

溶接いらず、ネジいらず。高接着力と多機能性を両立する素材の活用技術

アクリルフォームテープは、アクリル系粘着剤を発泡体(フォーム)の両面に持つ両面テープです。高い接着力と優れた耐候性・防水性・衝撃吸収性を兼ね備え、溶接やネジ・リベットを使わずに異種材料の接合を可能にします。近年は自動車のエンブレム固定や車載ディスプレイのガラスパネル固定など、精密さと耐久性が同時に求められる用途で採用が拡大しています。

アクリルフォームテープは粘着力・厚み・硬度の違いにより、スリーエム・テサテープ・寺岡製作所などのメーカーから50〜100種類程度が提供されています。五輪パッキングでは用途ごとに最適な種類を選定したうえで、金型を用いたプレス打ち抜きにより、1mm幅の細枠形状から複雑な意匠形状まで高精度に加工しています。

アクリルフォームテープの主な特徴と利点

項目内容
接着性能高接着力・異種材料(金属・樹脂・ガラス)への接合が可能
耐環境性耐候性・防水性・耐熱性に優れ、屋外・過酷環境でも長期安定
クッション性衝撃吸収・振動緩和・密閉性を発揮。曲面への追従も容易
加工形状細幅・複雑形状・穴あき・カス取りまで高精度打ち抜き対応
主な用途自動車エンブレム・ディスプレイ枠・外壁パネル・冷蔵庫ガラス固定など
五輪パッキングの対応ポイント

カス取り・穴あき形状でも寸法精度を保ちながら加工可能。枠状の細幅形状(1mm幅程度)の打ち抜きにも対応しており、ディスプレイ周辺部品など精密な用途にも安定供給しています。クリーンルーム環境(クラス1000/10000)での加工実績もあり、車載・精密機器用途でも安心してご相談ください。

豆知識

アクリルフォームテープは、身近な家電や自動車部品にとどまらず、高層ビルの外観を構成するガラスカーテンウォールの固定にも採用されています。強風・紫外線・温度変化にさらされる過酷な環境下で、ガラスパネルを構造体へ長期間確実に保持する接合材として活躍しています。

ガラスカーテンウォールとは

ガラスカーテンウォールとは、建物の荷重を負担しない「非構造壁」として、ガラスを金属フレームで支持し、建物外周をカーテンのように覆う外壁システムです。アルミフレーム(マリオン)に固定されたガラスパネルが、アクリルフォームテープとシリコンシーラントによって接合・密封されています。

ガラスカーテンウォールの断面構造(水平断面)
図:ガラスカーテンウォールの断面構造(水平断面)

各部材の役割

部材役割
アルミフレーム(マリオン)縦横方向の骨格材。ガラスパネルを支持する構造部材
アクリルフォームテープガラスとフレームを接合。振動吸収・防水機能も担う
シリコンシーラントガラス間の防水・気密性を確保する充填材
ガラスパネル外装・断熱・遮音の役割を担うメインの外壁面材
躯体(コンクリートスラブ)建物の荷重を担う主要構造体。フレームはここに固定される

アクリルフォームテープは高層ビルの外壁という極めて過酷な環境でも、その優れた耐候性・弾力性・接着力を発揮し、信頼性の高い接合材として実績を積んでいます。