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技術コラム

2024/10/25(金)

当社の品質への取り組みについて

 当社は2002年にISO9001:2000を、2003年にISO14001を認証取得しております。

 取得の契機は、お客様との取引を継続するためにそれが必要であったためでした。

 ISO認証取得の必要性に迫られた当初、ISO というものが殆ど浸透していなかった社内は「ISOとは一体…?」といった雰囲気であり、ISO 本来の目的の理解を差し置いて「形だけでも取得できていればよいだろう」という浅はかな考えが散見されるほどでした。

 その頃は上述のような社員の品質に対する意識の低さだけでなく、お客様からいただく当社への品質評価も同様 “対応スピードも含めてワーストメーカー” としてカウントされることが珍しくない程の低い水準にあったこともあり、結果としてこの ISO認証取得の立ち上げは五輪パッキングに大きな変革を齎すことにもなりました。

 さて、取得から20年ほど経過し、現在の当社の品質状況が具体的にどう変化したのかと申しますと…

年間あたりの品質不良件数の変化

品質不良件数の変化のグラフ - 約1200件/年 (2001年度実績) ⇒ 21件/年 (2023年度実績)

 どうでしょう?

 21件/年 ではまだ多いだろうと考える方々もいらっしゃると思いますが、20年前の不良原因の大部分を占めていた

  • ルールが無い
  • ルールを知らない
  • ルールを守らない

といった製造業に携わる者としてあってはならない問題は改善し、当時の思い出したくない惨状を知る一個人としましては本当に五輪パッキングの品質は良くなったと感じています。

 約20年前の ISO認証取得という1つの転換点を境に、

  • 組織・社員の品質に対する意識
  • 品質を良くするための自主的な取り組み
  • 利益を生むための無駄をなくす取り組み
  • 社内での ISO に対する捉え方

などが大きく変化していき、実際にお客様からいただく年間の品質評価についても、良い評価をいただけるようになっています。

 現在では自動車向け部品のご注文をいただけることも多く、お客様のご要望によっては IATF16949 の要求事項にも対応させていただいております。(*現時点で IATF16949 は取得しておりません)

 ISO の本来の目的である顧客満足度の維持、向上を念頭に、これからも五輪パッキングでは品質という付加価値を付け、お客様に喜ばれる部品の提供に努めてまいります。