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技術コラム

2024/8/27(火)

3Dプリンターの事例と活用方法

弊社では3Dプリンターを導入し、部品作成、工程改善、品質改善に使用しております。

3Dプリンターとは?

デジタルデータを基にプラスチックや金属などの材料を一層ずつ積み重ねて立体物を作り出す装置です。

3Dプリンター活用事例

これまで外注業者に作成を依頼していた治具や、寸法の関係で入手困難な部品などを作成しています。

また、弊社の製品加工の工程の中に存在する「行いづらい作業」や「品質不良発生の懸念が大きい作業」などに対し、3Dプリンターで作成した治具を活用しながら作業改善も進めています。

事例1: 製品の不要部除去治具の作成

プリンタで作成した治具
真ん中に不要部が残っている

治具で製品部を押さえ、
不要部を除去する

完成!
製品のシート上に取り除きが必要な不要部が残ってしまうケースにおいて、通常通り不要部の除去を行うと製品も同時に持ち上がってしまう不都合があったため、製品部全体をちょうど押さえることができるような治具を作成しました。

事例2: 成形品を固定するための治具と一部分圧着のための部品作成

圧着パーツを作成
成形品を固定するための治具を作成

成形品を固定

圧着パーツを落として必要部分を踏んで完成
成形品の一部に圧着が必要となる製品に関して、その圧着作業のために、成形品の固定用治具と圧着部分の形状に合わせたパーツを作成しました。3Dプリンターでは、こういった必要な形状を持つ部品の作成にも柔軟に対応することができます。

事例3: 掴む製品により適したピンセットの先端の作成

通常のピンセット

部品をつかむときに折れてしまう恐れあり

プリンタで幅広の先端を作成

幅広で安全に掴めるようになった
通常のピンセットで掴むと折れてしまうことがあるため、幅広の先端を作成し、対象物をより安全に掴めるようにしました。

事例4: 社内照明用スイッチのカバーの作成

関係者以外操作できないようにしたいスイッチ

プリンタでカバーを作成
社内の特定の照明スイッチを、関係者以外が誤って操作してしまわないようにカバーを作成しました。

以上の通り、3Dプリンターには「用途やサイズの関係で市販品として購入することが難しいもの」に対してであっても、必要に応じて作成できるという強みがあり、今後も品質、工程改善に大いに活躍してくれることでしょう。

当コラムを通じて、少しでも当社に興味をもっていただければ幸いです。

是非、3Dプリンターでの治具作成等についてもお気軽にご相談ください。